「ジャムをキャンプに連れてって」
cotocoto cooboo(ことことこうぼう)はりんごが旬の秋冬だけ販売しているりんごジャム専門店。
山形県朝日町産のりんごをちいさな工房でコトコト手作りしています。
りんごジャムのひみつ
✔ 余計な添加物を使っていません。原材料はりんご、砂糖、レモン果汁だけ。
✔ お砂糖はフルーツシュガー(果糖)という果物やハチミツなどに含まれる天然の甘味料を使っています。キレの良いすっきりさわやかな甘さが特徴で、りんごの素材感を際立たせてくれます。
✔ りんごは山形県朝日町産のものを使用しています。全国的に有名なりんごの産地は青森や長野で、朝日町産は全国で出回っているりんごの1%ほどしかありません。ですが、青果関係者の間では「味は日本一」と言われ、海外にも輸出されています。
✔ りんごはその時期に一番食べごろの品種を使います。
キャンプとりんごジャムの関係~オーナーとりんごのお話~
cotocoto coobooのりんごジャムはお家で召し上がっていただくのはもちろん、ぜひキャンプに連れていって欲しいなと思っています。
その理由はオーナーの生い立ちと関係しています。
少し長くなりますがお付き合いください。
オーナーの祖父母は山形県朝日町でりんご農家をしていました。
はじめて朝日町を訪れたのは物心がつくまえの小さなとき。
子供のころから毎年お盆の時期は、おじいちゃんおばあちゃんの家にいくのがお決まりでした。
裏の畑でとうもろこしをもいだり、庭でバーベキューと花火をしたり。
りんご畑ではせみの抜け殻を探して、あそび疲れたらりんごがぷかぷか浮かぶ「りんご温泉」でさっぱりして。
夏の朝日町は山々に囲まれて生い茂る木々の鮮やかな緑色と、目が覚めるような青い空にうかぶ真っ白な雲がとてもきれいです。
住んでいた埼玉の住宅街の街並みとは違い、非日常的でワクワクして、毎年訪れるのを楽しみにしていました。
秋から冬にかけては収穫されたりんごがたくさん埼玉の家に届きました。
おじいちゃんが作るりんごはスーパーで売っているものとは違い、蜜がたっぷり入ってみずみずしく、あまくてとってもおいしいりんごでした。
そんなりんごを食後のデザートに、おやつに、いつも食べていました。
こうして毎年毎年、お盆は朝日町へ行き、秋冬はりんごを食べて、わたしは学生から社会人になりました。
社会人になってからは毎年朝日町に行けなくなり、実家を出て一人暮らしをするようになりました。
すると一人暮らしの家にもりんごが届くようになりました。
箱にいっぱいに送ってくるものだから、ひとりではさすがに食べきれません。
そこで保存のきくジャムを作るようになりました。
たくさん作って身近な人に配ったら、おいしいね~と言ってもらえて嬉しくなりました。
そして少しおどろいたのが、りんごジャムってはじめて食べた!という方がいたこと。
わたしにとってりんごはとても身近なものですが、そうではない人もいるのだとその時はじめて知りました。
話は変わって、大学生のころから新潟で夏に開催される大型の野外音楽フェスに毎年行くようになりました。
そこでは3日間、山の中のスキー場にテントを張って寝泊まりし、音楽を楽しみます。
いつしかそのフェスの虜になってしまいました。
年に一度、キャンプしながら大自然に囲まれた会場で過ごす時間は、非日常的でワクワクして、そしてどこか懐かしかったのです。
木々の緑と青い空、年に一度ある特別な時間というのが、子供のころ朝日町で過ごした時間と重なりました。
現在はその野外音楽フェスがきっかけとなって、趣味としてふだんからキャンプを楽しんでいます。
青空のもと緑に囲まれながらキャンプ場で過ごす時間は特別で、日常を忘れることができるのです。
わたしがキャンプが好きなことと、りんごが身近な存在でよくジャムを作ること、それは紐解いていくと朝日町というキーワードでつながっているんだと感じています。
そんな経緯でキャンプに連れていきたいりんごジャムが誕生しました。このジャムで朝日町のりんごのおいしさをおすそ分けできたらいいなと思います。